ガンを治す — 父の場合

ガンを治す — 父の場合 Sports J 11月16日号掲載

今回は漢方とはあまり関係ないのですが、日本につながりのある皆さんのお役に立てばと思い書かせていただきます。日本にいる80歳の父に食道ガンが見つかり、昨年末に抗がん剤と放射線療法をうけ、今年の春にはガンが消えたと喜んでいたのですが夏に再発。最初のガンは直径1.5 cm位のものが一つだけだったのに、再発時にはその倍くらいの大きさの塊2−3個に加えリンパ節転移もあり、担当医には代替医療でもなんでもやって下さいとさじを投げられてしまいました。自覚症状もなく元気なつもりでいる父に「治療してくれなければ飛び降りて死ぬ」といわれて困った母が近所の本屋さんでANK療法について書かれた本を見つけ、すぐに治療を始めたそうです。

ANK療法とはAmplified Natural Killer cellの略で私たち誰もが持っているナチュラルキラー細胞という“ガンの天敵”を体外で十から百倍に増やしてまた体に戻す方法です。雑草の生えた田んぼに農薬をまくのではなく合鴨を放つようなものです。米国NIHでも研究されましたがナチュラルキラー細胞の培養が難しく実用化されませんでした。しかし京都大学で十年ほど前ついに培養に成功し日本で実用化されました。体外で培養したナチュラルキラー細胞を体に戻すとき一時的に高熱、悪寒、吐き気などの副作用があるのと、保険がきかず高額(1クール4百万円)なのが難ですが、父の場合は治療開始直後から腫瘍マーカーの値が下がり始め、半クール終わった時の内視鏡検査では1 cmのガン1個に減っていました。ANK療法について知りたい方はこちらをご覧くださいwww.lymphocyte-bank.co.jp

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