彩りよく食べよう

彩りよく食べよう  Sports J 1月18日号掲載

おせち料理はいろいろな色の食材がとなりあって並んで、しかも暗い色調の重箱に入っていると食品の色がいっそう際立っておいしそうに見えますね。食事はまず目から始まります。見た目おいしそう、からだによさそうなものを見て、食べたいなと思うとからだが食べ物の受け入れ準備をはじめ唾液や胃液の分泌がうながされるので当然消化吸収もよくなります。ある食品会社がご飯の食べすぎを防止するために青いふりかけを作ったそうです。カビのような青いふりかけのかかったご飯は確かにまずそうですね。

漢方では体内の重要な5つの臓器の働きを助けるにはそれぞれ対応する5つの色の食物をとることが好ましいとされています。肝は感情を司り、緑に対応するので、イライラなど感情に問題のある人は野菜などの緑の食べ物を多くとることをお勧めします。心は血を司り、赤に対応するので、顔色が悪く貧血気味の人はビーツ、トマト、チェリーなどの赤い食べ物。脾は消化を司り、黄色に対応するので、胃腸の弱い人はかぼちゃ、さつまいも、みかんなどの黄色やオレンジ色の食べ物。肺は呼吸を司り、白に対応するので、咳が治りにくい人はやまいも、大根、梨などの白い食べ物。腎は成長と老化を司り、黒に対応するので、発育の悪いこどもや、老化を防ぎたい人は黒豆、海苔、きくらげなどの黒い食べ物を積極的にとるようにするとよいでしょう。

だからといってひとつの色ばかり食べるのではなく、どの色もまんべんなく食べどの臓器もまんべんなく助けてやるのが健康によいばかりでなく、見て楽しくおいしい食事のコツですね。

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